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2020年6月13日 (土)

下井草3丁目の庚申塔(杉並区下井草)

石神井池から南東に延び、下井草駅を過ぎると南に向かう旧早稲田通りは、昔は長命寺道、あるいは新高野道と呼ばれた。江戸から練馬の長命寺への参詣道である。新高野道という呼び方は大正時代までだが、長命寺道は江戸時代から昭和の前期まで続いた呼び名である。いっぽう下井草4丁目の中瀬小学校から北東に延びている道も古道で、こちらは遅野井道と呼ばれた。この二つの道の辻には今も堂宇があり庚申塔が祀られている。

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笠付角柱型の庚申塔で比較的大きいものである。正面には青面金剛像に邪鬼、三猿が描かれ、左面には寛保元年(1741)10月の造立年の下に、「下井草(村)」「講中13人」とあり、その上には「右 志やくち道」とある。右面には、「願主 栗山長蔵」、「南 中の道、うしろ の東 おそのい道」と書かれている。

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おそのい道(遅野井道)がここで出てきたのだが、最初見た時はいったいどこへ行く道だろうと不可思議だった。昭和の初期まで使われていた遅野井道の地名が分からなければ東西の道だとは考えられなかったかもしれない。また「志やくち道」というのは石神井道ということだろうと推測した。江戸時代は村々の方言やアクセントがあり、口に出してみると「しやくちみち」が「しゃくじいみち」と同じに聞こえることが分かった。声に出してみるものだ。

場所  杉並区下井草3丁目28-1

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