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2020年6月 3日 (水)

江岸寺の庚申石仏(文京区本駒込)

江岸寺は日光街道沿いだが駒込の六義園に近い。六義園は江戸時代の大名屋敷、5代将軍綱吉の側用人柳沢吉保の下屋敷として造られた名園である。元禄8年(1695)に加賀藩の旧下屋敷跡地を拝領した柳沢は、千川上水を引き入れて見事な回遊式築山泉水庭園を作り上げた。その六義園から250m程江戸に近づいたところにあるのが曹洞宗の江岸寺である。

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本郷通り(日光街道)から参道が本堂に向かって付いている。入口には背の高い地蔵立像が立つ。謂れは分からないが、台石には正保2年(1645)8月とある。江岸寺は慶長元年(1596)に神田駿河台に創建され、慶長9年(1604)にはお茶の水に移転。調べは付いていないが、家康が神田駿河台の山を削って日比谷入江を埋め立てたために移転したのではないかと思う。ところが1657年の明暦の大火で、駒込の地への移転を余儀なくされた。この地蔵はお茶の水から移されたものかどうかは不明。

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本堂脇の墓所入口には六地蔵に並んで、大きな庚申塔が立っている。角柱型だが上部に瑞雲を冠した特殊な形態である。正面には青面金剛像と三猿が描かれている。造立年は元禄11年(1698)6月。立派な庚申塔で、願主名には、京屋長兵衛、松橋屋三十郎、豊嶋屋庄三郎、信濃屋徳兵衛、上総屋八兵衛、大島屋三左衛門、松坂屋右衛門など、商人と思われる名前が20人余り彫られている。街道沿いの商家だろうか。

場所  文京区本駒込2丁目26-15

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