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2020年8月 1日 (土)

安楽寺の庚申塔(品川区西五反田)

安楽寺には5基の庚申塔がある。本堂の左側、墓所への通路の脇に他の供養塔や馬頭観音とともに並べられている。これらの石仏は目黒川に架かる谷山(ややま)橋のほとりにあったもの。今の谷山橋は首都高速目黒線の下の橋だが、関東大震災以前は山手線脇の徳蔵寺脇から目黒川へ下り、そこから安楽寺へ上る道筋であった。

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石仏の真ん中から奥に向かって並ぶ庚申塔の内、一番手前の庚申塔は、板碑型で三猿のみの図柄。造立年は寛文9年(1669)11月と初期のものである。三猿の上には「青面金剛守護所」と書かれていた。典型的な三猿で、左から見ざる、聞かざる、言わざるの順に並んでいる。

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その隣は彫りの見事な櫛状角柱型の庚申塔。上部に日月、青面金剛像、邪鬼が2頭、三猿、二鶏と全部盛りになっている。造立年は寛政11年(1779)12月でここにある外の庚申塔よりも100年前後後世のものである。「谷山村講中」「火中出現御影写」という文字も見られる。谷山村は目黒川沿いの村だが、小さな村。現在の西五反田3丁目をちょっとだけ引き延ばした程度の狭さである。

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隣りは、板碑型の庚申塔で、日月、青面金剛像、三猿の図柄。造立年は延宝元年(1673)10月とこれも初期型である。「武州荏原郡桐ケ谷村」の銘があり、谷山村と桐ケ谷村が深い関係があったことがうかがえる。

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更にその隣も古い時代のもの。板碑型の庚申塔で、日月と三猿のみの図柄。ちゅおうに「南無青面金剛」と彫られている。造立年は延宝8年(1680)12月とあるが、村銘はなかった。

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最後は上部が欠損してしまっているが、おそらく駒型の庚申塔である。青面金剛像と三猿が彫られている。脇には「奉供養庚申」とあり、造立年は宝永8年(1711)2月である。安楽寺は江戸時代の桐ケ谷村にあり、隣接する桐ケ谷氷川神社の別当寺であった。

場所  品川区西五反田5丁目6-8

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