安養院というより、目黒不動門前にある「ひかり陵苑」で知られているかもしれない。近年東京で増えてきた室内墓所である。ただ安養院には品川区の指定有形文化財の供養塔もある。境内にある観音堂の横に、大きな五輪塔と並んで立っている。高さが3.6mもある立派な供養塔であった。

正面には、「南無阿弥陀佛」とあり、背面には「三界万霊万日廻向」と書かれている。造立年は延宝3年(1675)10月。左側面には「光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨」とあり、その間に『庚申講中』と書かれている。願主である木食唱鉄が発願し、庚申講中の人々が僧侶に従って建立したものだという。
場所 品川区西五反田4丁目12-1
コメント