« 安楽寺の庚申塔(品川区西五反田) | トップページ | 庚申馬頭観音堂(北区豊島) »

2020年8月 2日 (日)

石神井川傍の庚申塔(北区王子)

飛鳥山に沿って都電と共に飛鳥大坂を下った明治通りは京浜東北線のガードをくぐり、都電とお別れして新しい高速道路のランプが覆いかぶさる溝田橋交差点で右折して尾久、田端方面に向かう。それを曲がらずにまっすぐに進むと石神井川に最接近する。そこには洪水の緩衝地帯としてのあすか緑地が堤防内に作られているが、堤防の外には堂宇がある。

Dscn2029

庚申塔は戦火によって損傷を受けたのだろうか。角柱型の大きな庚申塔が3つに折れている。コンクリートで何とかつないであるが、その為に文字をすべて読み取ることが出来ない。高さは105㎝ある。正面には豪快な文字で「庚申塔」と彫られている。右側面には「(武)列豊嶋(郡豊)嶌邑」とある。(カッコ内は推定)

Dscn2032

年紀については、「寅年霜月」という文字があるが、寅年では12年毎に来るので特定は困難である。とはいえ大きな文字で「庚申(塔)」と書く例は江戸時代後期に多い。1750年以降1850年以前ではないかと思っている。江戸時代この辺りは石神井川がくねくねとうねり、秣場(まぐさば)と呼ばれた場所で、屋根を葺くカヤなどを採取する場所であった。そして庚申塔の場所は当寺の王子村と豊嶋村の村境でもあったのである。

場所 北区王子1丁目30-12

|

« 安楽寺の庚申塔(品川区西五反田) | トップページ | 庚申馬頭観音堂(北区豊島) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 安楽寺の庚申塔(品川区西五反田) | トップページ | 庚申馬頭観音堂(北区豊島) »