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2020年8月11日 (火)

開運延命地蔵尊(北区王子)

JR京浜東北線の東十条駅と地下鉄南北線の王子神谷駅の間の地域は、大正時代から戦後の高度経済成長期にかけて王子製紙会社の十条工場であった。後に学校を中心に巨大な団地が造られたエリアである。この少し南に開運延命地蔵尊がある。

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地蔵尊の建立は昭和8年(1933)3月である。これほど新しいとトピックとしては対象外なのだが、王子や赤羽エリアが戦前と戦後で極端に変貌した時代の名残りと考えて取り上げた。地蔵の前の通りは王子製紙工場に物資を運ぶために開かれた道である。大正時代前期はあたりは一面田んぼが広がり民家は少なく、産業としての王子駅方面との物資運搬の往来が激しかった。

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しかしそれ以来人口も増えていき、最初は牛車や馬車の往来、その後自動車の往来に変わり、年々交通量が増加、同時に交通事故も急増した。その為当時できていた商店街で地蔵を建立したところ、交通事故が激減したという。間もなく、第二次大戦が起こり、当然ながらこのエリアは絨毯爆撃を受けたが、奇跡的にこの地蔵は戦火を免れた。そんな経緯がある。

ちなみに昭和8年の開眼供養は前述の清光院の住職が執り行っている。

場所  北区王子3丁目8-10

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