« 開運延命地蔵尊(北区王子) | トップページ | 民家駐車場の庚申塔(北区中十条) »

2020年8月12日 (水)

南橋児童遊園の庚申塔(北区中十条)

京浜東北線は東京の段丘の下をなぞるように走っている。北区の王子や十条にはその為に数多くの急坂がある。戦前この台地上には北赤羽まで多くの軍事施設があった。その為米軍による空爆も容赦なかったようである。その名残が現在の陸上自衛隊十条駐屯地である。昭和33年(1958)アメリカ軍に接収された兵器補給廠が変換されて自衛隊の駐屯地になった。

Dscn2186

駐屯地の東側に王子飛鳥山公園から赤羽に至る幹線道路が走っており、その脇に南橋児童遊園地がある。その赤羽側の角は国有地で、ここには2基の古い庚申塔が立っている。間に太い桜の木があるが、それはせいぜい60年か70年だろう。しかしこの2基の庚申塔はもうすぐ400年を経ようとしている。

Dscn2189

まず右側の庚申塔だが、てっぺんが欠けているがしっかりとした板碑型の庚申塔で、下部には蓮花が描かれている。主尊は阿弥陀三尊種子(キリーク)で、その下に「奉供養庚申待二世安樂修」とある。造立年は承応3年(1654)2月。右側に武刕豊嶋郡十条村の銘がある。

Dscn2187

左側も同じように天頂部が欠損した板碑型の庚申塔でこれも蓮花が描かれている。主尊も同じくキリーク(阿弥陀三尊種子)で、「奉供養庚申二世安樂修」と文字も同じ。また「武刕豊嶋郡十条村」というのも同一である。造立年は万治2年(1659)10月。しかし元からここにあったのは上の庚申塔で、この庚申塔は十条の自衛隊駐屯地にあったものを昭和57年(1982)11月にこの場所に移したもの。北区の多くの石仏が戦火によって欠損破損した中で、この状態で残っていたのは奇跡である。

場所  北区中十条1丁目1-15

|

« 開運延命地蔵尊(北区王子) | トップページ | 民家駐車場の庚申塔(北区中十条) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 開運延命地蔵尊(北区王子) | トップページ | 民家駐車場の庚申塔(北区中十条) »