永泉寺の庚申塔(文京区関口)
大泉寺の先、目白坂を少し上ると変わった本堂の寺院がある。曹洞宗の永泉寺である。本堂は築地本願寺に雰囲気の似た古代インド様式風の屋根で日本の寺としては違和感があるが、それ以外はこじんまりとしたお寺である。
墓所は本堂の裏手にある。本堂の左側に壊れた地蔵が2体と潰れたような庚申塔が1基並んでいる。大きな地蔵の台石には「萬霊等」とあるが、もしかしたら萬霊塔の間違いだろうか。江戸時代の漢字の間違いは結構多くて面白い。
潰れたような庚申塔と言うのがこの写真のそれで、おそらく笠付角柱型である。「庚申塔」の文字の下に三猿が彫られている。造立年は不明。脇に「男女都合35人」とある。三猿のみというパターンは江戸時代前期に見かける。年代が不明なのが惜しい。ちなみに永泉寺の創建年は寛永元年(1624)である。
場所 文京区関口2丁目3-18
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