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2020年9月 6日 (日)

観音寺の庚申塔(新宿区西早稲田)

早稲田大学の裏手というのか、北側にあるのが観音寺。なかなかモダンな建物で寺院とは思えない雰囲気で、一見大学の建物のひとつかと思ってしまう。真言宗豊山派というから護国寺と同じ、奈良大和の長谷寺が本山とされている。何気に入口にある「弘法大師」と彫られた石柱は、天保13年(1842)仲春(2月)と書かれていて雰囲気がある。隣に新しい御影石の石柱があるが、やはり石への考え方が違い、古いものは石工の息吹が感じられる。

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境内に入るとすぐ右側の塀沿いに石仏が並んでいる。右の数基は墓石のようだが、左の3基は庚申講中で建てたもの。一番左は聖観音菩薩像の舟型光背型の庚申塔で、寛文7年(1667)2月の造立。像右には「奉待庚申供養現世伍諸為佛果菩提也」とあり、左には「武列豊嶋郡牛込戸塚村」の銘がある。

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その隣は、新宿区の資料では庚申塔となっている。この像が青面金剛の座像らしいのである。青面金剛にしてはおとなしい表情なので分かりにくい。頭上には「奉成就」と書かれているだけで、ゼニゴケで他の文字は分かりにくい。造立年は貞享4年(1687)10月とあった。その右には少し大きな地蔵菩薩立像の舟型光背型庚申塔。造立年は寛文4年(1664)3月で、「武列豊嶋郡戸塚村」の銘がある。地蔵右側には「奉待庚申三年一座為逆修佛果菩提」とある。これは生前に自分たちを供養する逆修の風習によるもの。諏訪神社の逆修供養塔が承応3年(1654)だったので、江戸時代初期には逆修が一部に広まっていたのだろうか。

場所  新宿区西早稲田1丁目7-1

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