エコーモデルの庚申塔(板橋区蓮沼町)
蓮沼町の路地裏に「エコーモデル」という鉄道模型店がある。鉄道模型マニアというジャンルはとても入り込めないディープな世界のようだが、その中でも「16番の聖地」とか「16番の駆け込み寺」といわれる模型店である。16番と言っても私も?だが、16番鉄道模型(1/80スケール、16.5㎜ゲージ)というマニアにしか判らないジャンルのようである。
この鉄道模型店エコーモデルのあるお宅が表札からすると阿部さんというお宅なのだが、その玄関前に鉄道模型とは全く異なる世界の異物であろう角柱型の庚申塔が立っている。民家にある庚申塔というのは実に面白い。しかし同時に代々守って来られた苦労に対して深い感謝の念を覚える。
庚申塔の上部には日月、その下に大きな文字で「庚申塔」とある。台石には浅めの彫りで三猿が描かれている。造立年は明治5年(1872)11月である。向かって右面には、「此方に向右 あずさハ うきまわたし道 此方ハ いはぶち かは口 みち」とある。確かにこの先をずっと進むと浮間には行くが、岩渕はいささか方角が違う。左面には「此方に向て 右ハ おうじみち 此方ハ なかせんどうみち」とあるが、こちらはほぼほぼ間違いではない。
場所 板橋区蓮沼町53-7
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