赤塚一丁目中央通り庚申塔(板橋区赤塚)
駅前からわずかに赤塚中央通りを北上する。前述の梶山の庚申塔の先10mほどの交差点のはす向かいにあるのが、また別の庚申塔。駅前に複数の庚申塔が残る街は素晴らしいと思う。
庚申塔は中央踊りから数m入ったバス通りに面して置かれている。ここでは「ファッションかとう」という昭和の雰囲気満載の洋服店があり、その店舗の花壇のなかに庚申塔が立っている。脇にある板碑型の石塔はいったい何なのかはわからないが、石の材は同じものを使っているので庚申塔と同時に造られたものだろう。
駒型の庚申塔は、宝暦4年(1754)12月の造立。日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿と全部盛りになっている。「講中二十三人」とあり、「願主 中田七右衛門」と書かれている。元からこの場所にあったのかどうかは不明だが、洋服店の裏で分岐する斜めの道は古くからある道で、梶山の集落はこれより北側に集まっていたから、その入口にある庚申塔と見ても良いかもしれない。
場所 板橋区赤塚1丁目9-8
| 固定リンク
コメント