旧鎌倉古道の庚申塔(板橋区赤塚)
赤塚中央通りと急鎌倉古道が交差するところには現在はドラッグストアとビザ宅配店があり、南にタバコ屋が何とか営業している。ドラッグストアの前の植込みに、「旧鎌倉古道の碑」がひっそりと立っている。この交差点で赤塚中央通りを東に横切った先に変則の「逆Kの字」の辻があり、その一角に庚申塔が祀られている。
塀の窪みに安置された駒型の庚申塔である。造立年は正徳3年(1713)2月で、日月、青面金剛像、三猿の図柄になっている。「供養塔 為現當二世安楽也」と右側に彫られ、左には「願主 春日八右衛門 同修二十四人」とある。資料によると昔は前述の交差点にあったものを、道路拡幅工事の際にこちらに移動したようである。
その場所の鎌倉古道の碑には、左方向に「至 かまくら」、右方向に「至 はやせ」とある。このはやせというのは鎌倉街道を埼玉県方面に行ったところに「早瀬の渡し」があり、それを指している。現在は高速池袋線が荒川を渡る辺り、赤塚村と下笹目村枝郷の早瀬村を結んだ渡しであった。
場所 板橋区赤塚1丁目16-10
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