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2020年10月17日 (土)

長徳寺の石仏(1) (板橋区大原町)

長徳寺を訪問したのは久しぶりだった。以前門前の「長徳寺の坂」の時に訪問して以来である。長徳寺は大日如来で知られており、明治42年(1909)測量の国土地理院の地図には「大日堂」の名で記されている。寺の南側には東西に首都高速5号池袋線が走るが、この道筋は昔、出井川という新河岸川へ注ぐ支流が流れていた。見次公園の池も出井川の水源のひとつで湧水によって水を湛えている。

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山門をくぐると右手の茂み沿いに石仏が並んでいる。本堂側にもあるが、まずはこちらの石仏群を見てみる。台石に「前野村講中」と大きく書かれたこの石仏は馬頭観世音菩薩。造立年は天保11年(1840)12月。馬頭観音で講中というのは珍しいが、世話人は8人ほどいたようである。

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茂みの奥に何かあると覗いてみると、2基の石塔があった。大きい方は文化5年(1808)の馬頭観世音菩薩。「武州入間郡下安杦(スギ)村」という銘と、「武州豊嶋郡前野村」の銘があるが、下安杦村というのは武蔵の国近辺にもない。左面には「是より 大日道 祢里まみち」とあるので、この長命寺への道標だろうか。小さい方は大正15年(1926)2月造立の馬頭観音。大正8年に蛭間金蔵が建てたものを、昼間丑五郎が再建したもののようである。

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左は「善光寺如来」と書かれているが詳細不明。右は舟型の庚申塔である。造立年は宝永7年(1710)。日月、青面金剛像(馬頭)、二鶏、三猿が描かれている。脇には「奉造立馬頭明王庚申講中」とある。台石には蓮が描かれており、庚申塔全盛期のもの。

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またまた茂みの後ろに庚申塔らしきものが見えたので、覗いてみると天明2年(1782)8月造立の舟型庚申塔。図柄は青面金剛像と三猿のみの組み合わせ。尊顔上部と塔そのもの上部の欠損が残念である。

場所  板橋区大原町40-7

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