東山町の馬頭観音(板橋区東山町)
石神井川の下頭橋から長命寺坂を上ると長命寺、寺前で西に向かうのが川越街道。そのまま南西に向かうと村道で氷川神社を経て安養院へと繋がっている。長命寺周辺の昔の地名は「台宿」。ちょうどこの辺りは標高が高く「お東山」と呼ばれたのが所以で東山町となった。昔の地名の台宿、この中心には数軒の民家があったようだ。
長命寺から村道を100mほど進んだところに大正時代は数軒の民家があり、昭和になっても戦前はまだその数割増しくらいの戸数だった。現在は「メゾン・ド・ルミエール東山」というマンションがありその入り口に自然石の馬頭観音がある。造立年は昭和18年(1943)2月と新しいが、出来た当時はまだ農村風景だったはず。戦後になるとあたりは民家だらけになってしまったが、石仏とは似ても似つかない名前のマンション敷地にこの自然石の馬頭観音があるコントラストがいい。施主名は新井金太郎とある。
場所 板橋区東山町37-4
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