蓮沼町2の庚申塔(板橋区蓮沼町)
蓮沼町1の庚申塔(個人的な仮称)から国道17号線(中山道)に向かう路地の丁字路の民家にある庚申塔があまりにナチュラルでいささか笑ってしまった。まるでガスメーターのように民家の壁に寄り添って立っている庚申塔だが、なかなか興味深い造形である。
庚申塔の造立年は宝暦2年(1752)11月。正面は、日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿の図柄だが、この青面金剛像の尊顔はまんま鬼の雰囲気で鬼のような角も付いている。脇には「奉造立大青面金剛供養塔」と彫られている。塔型はおそらく駒型だが、頂部は尖ってはおらず丸い。
左右側面には、「武刕豊島郡 蓮沼村 講中廿六人」と書かれている。蓮沼村は江戸時代の村名で、南蔵院周辺の現在の蓮沼の住民は、荒川の水害で享保9年(1724)にこの辺りに移転してきたという。この庚申塔はその後のものである。
場所 板橋区蓮沼町2-6
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