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2020年12月27日 (日)

長崎富士塚の庚申塔(豊島区高松)

富士神社通りを北上する。要町通りから数百m行くと、建物の裏に豊島長崎の富士塚がある。南側は児童公園になっている。しかし富士塚は厳重に金網に囲まれて入ることはできない。東京に120ほどある富士講の富士塚の中でも比較的大きいもので、高さは8mほどある。江戸で最初の富士塚は早稲田大学の場所にあった高田富士らしい。安永9年(1780)に造られたが、残念ながら高田富士は現存しない。

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長崎の富士塚は富士講の一派、椎名町元講によって造られたもの。塚全体は富士山の溶岩でできているらしい。直径21mもあるこの富士の周りには多数の石塔が立っている。ここの石塔の数は他の富士講富士に比べても多い方である。そんな富士の裾野、公園との間の金網に近いところに庚申塔が立っている。国の重要民俗文化財に指定されているようで厳重な管理がなされている。

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角柱型だが形から判断して元々は笠付きであったと思われる。日月、青面金剛、邪鬼がかろうじて確認できるが、おそらく土中に埋まっている部分に三猿があるのではないかと思う。右側面には、宝暦11年(1761)3月の造立年がある。ちなみに東京23区内の富士塚で国の文化財に指定されているのは3ヶ所のみで、ここ以外では江古田の富士と下谷坂本の富士のみである。一番有名な千駄ヶ谷の富士や品川神社の富士も重要文化財には指定されていないのである。

場所  豊島区高松2丁目9-3

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