« 蘇峰公園の石仏(大田区山王) | トップページ | 大森日枝神社の庚申塔(大田区山王) »

2020年12月13日 (日)

大森天祖神社の庚申塔(大田区山王)

大森駅は大昔(縄文時代)の海岸段丘にある駅で、アメリカ人動物学者のエドワード・モースが明治10年(1877)にここで横浜から新橋へ向かう汽車の窓から発見したのが大森貝塚。そこから南に下る坂道が八景坂で、この池上通りはかつての鎌倉道、あるいは古東海道であった。大森駅の南側にあったのが新井宿村だが、江戸時代には現在の第一京浜(国道15号線)が海岸線であった。

Cimg0655

大森駅の前は崖になっていて崖上にあるのが天祖神社。神社の階段下が八景坂の坂上になる。駅前から階段を上って人々が往来する道の崖上に近いところに頑丈に守られた堂宇があり、その中に駒型の庚申塔が祀られている。

Cimg0661

頑丈に施錠されているので、格子戸の隙間から覗くしかない。その為写真が上下2枚になってしまった。駒型の庚申塔の上部には日月、そして青面金剛像があり、青面金剛像の腹部と足元の2ヶ所で中折れしている。この堂宇は天祖神社の崖をくりぬいて作られている。この崖辺りの江戸時代の風景は名所江戸百景の『八景坂鎧掛松』に描かれている。

Cimg0662

下半分の写真を見ると邪鬼はなく三猿が陽刻されている。大田区の資料によると、この庚申塔の造立年は寛政12年(1800)11月。當所とあるので新井宿村のもので、台石には8人(もしくは9人)の願主名がある。中折れの原因が戦災なのか、悪意によるものなのかはわからない。しかしこういう管理をしなければならない時代であることがいささか寂しい気もする。

場所  大田区山王2丁目8-6

|

« 蘇峰公園の石仏(大田区山王) | トップページ | 大森日枝神社の庚申塔(大田区山王) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 蘇峰公園の石仏(大田区山王) | トップページ | 大森日枝神社の庚申塔(大田区山王) »