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2020年12月14日 (月)

大森日枝神社の庚申塔(大田区山王)

大森駅前にある日枝神社、元は山王権現を祀る山王社で、この神社が「山王」の地名の由来になっている。江戸時代は隣接する円能寺の別当であったが、明治維新の廃仏毀釈で円能寺と分離され、同時に日枝神社とされた。赤坂の日枝神社ももとは山王社で、日枝神社と山王神社そして日吉神社の名前は交錯する。山王信仰→比叡山麓の日吉大社→日枝神社という勧請の流れになっているようだが、ほぼほぼ同じと思われる。

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池上通りから数段の階段をのぼり参道に入る。大森駅前だが静かな空間である。本殿の手前左手に塔頂が雨水で侵食された文字塔の庚申塔が立っている。角柱型で、正面には「庚申塔」と大きく彫られ、左面には「左 まこめ道」、裏面には年紀と「當所  新井宿村」、右面には「右 なかのふ めくろ道」とあり、旧東海道の道標の役割も果たしていたようだ。造立年は文政2年(1819)9月とある。

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本殿左手に稲荷があり、その間の奥まったところにも庚申塔が並んでいる。後ろの壁の向こうは円能寺の墓所。手前の狸は新しいもののようだが愛嬌がある。左の庚申塔は板碑型で、日月、青面金剛像、三猿の図柄。青面金剛像の右には「奉造六一庚申供養二世案楽也」とある。江戸時代の誤字は微笑ましい。左側には造立年、貞享元年(1684)11月と彫られている。下部には施主名が多数ある。

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右は駒型の庚申塔で、こちらの造立年は元禄13年(1700)11月。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、こちらも下部に同行十人の願主名がある。右側には「奉庚申供養」と彫られており、シンプルな庚申塔である。

場所  大田区山王1丁目6-2

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