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2020年12月22日 (火)

上石神井立野の庚申塔(練馬区上石神井)

千川上水暗渠上に走る千川通り、西武新宿線上石神井駅の南の立野橋交差点にやや大きめの堂宇がある。千川上水は玉川上水から分水され江戸時代の元禄9年(1696)に開削された。全長は22㎞、当初の目的は小石川御殿、湯島聖堂、寛永寺、浅草寺の徳川綱吉の施設への給水だった。江戸時代は農業用水にもなったが、明治になると印刷局や王子製紙の工業用水として利用されるようになった。今は暗渠になり、千川通りの下に隠れているのでその存在を意識する人は少ない。

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立野橋の少し東の現在上石神井1丁目8番地には昭和40年(1965)頃まで千川上水の水を使った田中水車があった。現在の上石千川児童遊園の場所で、現在も遊具の中に水車をモチーフとしたものがある。さて、堂宇に戻り中にある石仏を見てみると、左にあるのが宝永元年(1704)11月造立の駒型庚申塔。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、「奉造立庚申供養尊像一基願望成就所」とある。下部には「武刕豊嶋郡上石神井之内 立野村 結衆三十二人」の銘がある。

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立野村は上石神井村の一集落。この交差点の東側で千川上水を渡る橋があった。一方、右側の石塔はいささか長いが、出羽三山大権現百十ヶ寺観音供養塔。造立年は天保13年(1842)2月。月山、湯殿山、羽黒山の三山を祀り、四国、西国、坂東、秩父の札所を祀っているようだが、百十ヶ所は合わないような気がする(正確に月山三山と合わせて観音の数は百八十八である)。「武州豊嶋郡 上石神井村立野 井口八左衛門  實行」の銘がある。

場所  練馬区上石神井1丁目11-3

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