« 善福寺の石仏(杉並区善福寺) | トップページ | 水道端稲荷の庚申塔(練馬区関町南) »

2020年12月20日 (日)

善福寺地蔵(杉並区善福寺)

善福寺の西側の塀沿いに横堂があり、そこに石仏が祀られている。なぜかこれを善福寺地蔵と呼ぶらしいが、どうも地蔵ではない。他の場所でも庚申塔やその他の石像を〇〇地蔵とするケースがたまにあるが、現代の人々に昔の講中の区別を理解するのは無理だろう。もっとも地蔵は菩薩のひとつのかたちなのだが、石でできていたら地蔵という極めてざっくりしたネーミングは苦笑してしまう。

P1080530

この横堂、確かに善福寺の敷地内と思われるが、造りがあまりに貧相なので驚いた。まるで庭に作業場を作ったような感じなのである。台風でも来たら屋根は飛んでしまいそうだ。しかしその下には笠付角柱型の立派な石仏が2基並んでいる。

P1080533

右の少し明るい色の石仏は、元文5年(1740)11月の造立。尊像は青面金剛像ではなく、勢至菩薩立像である。尊像の周りに書かれている文字は、「奉造立廿三夜  浄本地  武刕多摩郡遅野井村  念佛講中  善福寺」とあることから、念佛講中の二十三夜待ちの塔だろうか。左の塔は擬宝珠まで残っているもので、こちらの尊像は将軍地蔵立像とされる。「奉造立愛宕大権現  武刕多摩郡遅野井村善福寺十二人  念佛講中  新甼十二人」とあり、造立年は延享2年(1745)9月。江戸時代中期には念仏講のバリエーションも豊かになって来たのだろう。

場所  杉並区善福寺4丁目3-6

|

« 善福寺の石仏(杉並区善福寺) | トップページ | 水道端稲荷の庚申塔(練馬区関町南) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 善福寺の石仏(杉並区善福寺) | トップページ | 水道端稲荷の庚申塔(練馬区関町南) »