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2021年1月12日 (火)

今川二丁目の庚申塔(杉並区今川)

青梅街道の北数百mを東西に、青梅街道に並行して走る杉並登記所通りの近くに庚申塔が祀られた堂宇がある。杉並登記所通りは区画整理で真っすぐな道になっているが、元々は青梅街道と並行して東西に走る村道筋だった。ここに庚申塔が残るのはそういう過去の経緯があったからだろうと思う。

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隣接する建物も昭和チックで風情がある。高度経済成長期以前、この辺りは中通町と言った。南西にある広い公園のエリアは戦前は中嶌飛行機製作所の工場があったところで、戦後は富士精密荻窪工場から日産自動車荻窪工場へと変遷し、現在は公園とマンションになっている。

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庚申塔は駒型で日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿が描かれている。右側には「供養諸願成就」とあり、左右に分かれて「武刕多摩郡遅野井村中通」の銘がある。江戸時代からこの辺りは中通りと呼ばれていた所以である。造立年は、享保10年(1725)9月、願主は保坂源五右衛門、清水加兵衛、講中弐拾七人とあり、遅野井村中通にはかなりの農民が住んでいたのだろう。

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堂宇脇には自然石の石塔があった。「佐平吉辨財天」と自然石に彫られている。特にその他の文字はないので、いつごろのものかもわからない。庚申堂や地蔵堂の脇に小さな石塔があることはよく見受けられる。人々はいろいろな民俗信仰を経て今に至っていることがわかる一面だが、現代は信仰のかけらもない時代。こういう路傍の石仏を守っていくために何かをしたいと思う。

場所  杉並区今川2丁目2-8

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