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2021年1月13日 (水)

薬王院の石仏(杉並区桃井)

青梅街道に門のある薬王院は曹洞宗の寺院、創建年は不詳。門扉は閉じているが施錠されておらず、用事のある人は開けて出入りしていた。一礼して境内に入ると、正面に本堂があり、左手にいくつもの石仏が並んでいる。

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創建不詳ではあるものの、一説には元禄時代以前に海光和尚が開山したと言われる。今川氏の保護を受け、元禄13年(1700)に今川氏から土地を寄進され、享保4年(1719)に今川家の祈願所となった。明治に入ってからは観泉寺の末寺となり、境外仏堂となったようだ。

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石仏群の左端は角柱型文字塔の庚申塔。造立年は寛政5年(1793)11月。玉光山薬王院の銘があり、台石には、武刕多摩郡上荻窪村講中に加えて遅野井村の願主名も刻まれている。塔側面には西国、坂東、秩父大悲観世音百尊供養ともあり、かなり混ぜ込まれた感じがする。

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一方右端の二体の丸彫地蔵立像はある意味二子地蔵で、どちらも同じ像形で同じ文字が刻まれている。造立年はともに享保5年(1720)4月。但し、武刕多摩郡上荻村と武刕多摩郡遅野井村の銘のみが異なる。しかし願主名が計24名刻まれているが、その名前は完全一致する不思議な二子地蔵である。

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その左隣にある舟型地蔵2体だが、右側の大きい方は寛文9年(1669)小春(10月)の造立で、念佛講中によるもの。左は墓石らしく、寛文7年(1667)極月(12月)のものである。その他、享保3年(1718)の上荻久保村(上荻窪村)の丸彫地蔵、明治29年(1896)の丸彫地蔵などが並んでいる。

場所  杉並区桃井2丁目4-2

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