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2021年1月31日 (日)

赤羽幼稚園前の庚申塔(北区赤羽西)

赤羽駅と再開発中の赤羽台団地を結ぶ最短ルートは歩行者しか通れない大坂である。この大坂の麓にあるのが赤羽幼稚園。どう見ても団地に上がるショートカットの道なのだが、歴史は古く、江戸時代は宝幢院前を通らずに日光岩槻街道から板橋道に抜ける村道だった。そんな幼稚園の入口に祠や石仏が並んでいるのはいささか違和感がある。

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コンクリートで囲まれた一角にあるのが板碑型庚申塔と雷神の碑。庚申塔の造立年は昭和5年(1930)10月と新しい。「祭主 石井隆三、行者 森みや」とある。施主や願主ではなく祭主というのが珍しいし、行者というのは初めて見た。それ以外の情報は全くない。ただこの庚申塔の材石は鉄平石という安山岩で、長野県諏訪地方、佐久地方で採れる、安定した柱状節理に含まれる材石である。わざわざそういう石を使うこだわりは何のためだろうと考えるが分からない。

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同じ場所には祠が複数あり、その一つにはこれも昭和になってからのものだろうと思われる不動明王像が祀られていた。焔光の中には迦楼羅鳥らしきものもあり、明王の下には二童子がいる三尊形式のものである。不動明王像を見ていてふと庚申塔の「行者」を想起した。江戸の北部から現在の埼玉県あたりには大山信仰のものが多い。大山信仰の主尊は大山不動で、その関係でここに不動明王があり、大山の行者が関係したのが上の庚申塔ではないだろうかという見方である。

場所  北区赤羽西1丁目36-2

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