延命地蔵尊(北区岩淵町)
岩淵町の新河岸川に近いところに岩淵八雲神社がある。岩淵本宿はこの神社から西側に広がっていた江戸時代からの宿場町。現在は国道112号線だが、江戸時代は日光御成道(岩槻街道)で将軍も往来する道であった。すぐ北にある新河岸川が本来の隅田川(大正時代以前の荒川)で、江戸時代は川口の渡しで越えていた。明治38年(1905)に舟を並べてその上に木橋を渡す舟橋が造られた。しかしその後荒川開削工事が行われ昭和3年(1928)に新荒川大橋(843m)が架けられることとなった。
八雲神社は創建は不詳ながら江戸時代から岩淵宿の鎮守として地域の中心であった。その八雲神社の隣にある民家の路傍に小堂があり、そこに丸彫の地蔵菩薩立像が祀られている。
見た感じから新しいもののようで、台座の正面には延命地蔵尊と赤字で書かれている。左側に回り込んでみると、昭和54年(1979)11月、佐野謙次郎・禎子建之とあるので、やはり新しいものである。
場所 北区岩淵町22-18
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