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2021年2月12日 (金)

弓道場裏の庚申塔(板橋区小豆沢)

情報として場所を知っていなければ絶対に出遭えない庚申塔が小豆沢公園にある。公園の西側にある野球場のさらに西の隅に弓道場があり、その裏の林の中に2基の庚申塔がある。南からアプローチするとまず戸田橋の親柱に気づく。昭和7年(1932)から昭和53年(1978)まで戸田橋の東京側に遺構としてあったもの。銅製のプレートに「戸田橋」「東京府」とある。その左脇の野球場沿いに進むと弓道場がある。

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場所はこんなところ。左のブロックは弓道場の的の後ろの壁である。なぜここに保存されたのかは分からないが、元あった場所は旧中山道の清水坂上(志村2丁目3)だったようだ。清水坂上には現在も複数の庚申塔がある。2基のうち右側は戦災に遭ったのか、上半分が完全に欠損している。

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元の形は不明だが私の推測では舟型だったのではないかと思う。中央には「…世安楽所」とあり、その脇には「…村 大野 他九人刻」、左側には「…五月」とあり、下部には三猿が陽刻されている。左の舟型庚申塔も同じ場所からの移設で、正徳4年(1714)2月の造立。日月の下に、「奉供養庚申講中二世圓満祈所」と書かれている。傍には「武州豊嶋郡志村」の銘がある。土中に埋まっている3つの出っ張りは三猿の頭。また、左右には二鶏も描かれている。

場所  板橋区小豆沢3丁目1-24

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