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2021年2月18日 (木)

諏訪神社境内の石仏(北区赤羽北)

赤羽北の諏訪神社は埼京線北赤羽駅の南の武蔵野台地の際にある。諏訪神社というだけに信州の諏訪神社の勧請で、創建は応永3年(1396)と古く、長い時代赤羽の真頂院が別当を務めた。創建時に諏訪から持ってきたという袂杉(たもとすぎ)の切り株が本殿裏にある。境内は台地の縁なので、荒川方面の展望が良い。

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鳥居の前を走る赤羽桜並木道は環八の交差点(北赤羽駅入口)からここまで上り坂で、宮の前の坂という名がある。この坂道は明治から大正にかけて軍が作ったのではないかという説が有力。詳しくは坂のページを参照していだたきたい。階段を上り鳥居をくぐった左側に石仏石塔が並んでいる。

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左端は角柱型の庚申塔。大きな文字で「庚申(塔)」と彫られている。正面右には年紀があり、天保13年(1842)6月の造立。左には「東岩淵宿渡船場〇〇」とある。庚申塔の塔の字はほぼ地中に埋まっている。向かって左側面には「南 野みち」、右側面には「北 當村かしば」とある。また背面には「西 中仙道志村より戸田渡船〇〇」とあり道標を兼ねている。右側の駒型庚申塔は、日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿が描かれているが三猿はほぼ埋まっている。造立年は安永7年(1778)9月。向かって左側面には「是より東 川口(わたし)場十五丁  豊嶋郡袋村講中」とある。

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その右にあるのは供養塔で、左の角柱は「奉納大乗妙典日本廻国二世安樂攸」とあり、造立年は明和2年(1765)である。向かって左面には、「武刕豊嶋郡岩淵宿 袋村行者 行言」とある。右の角柱には「八日講諸願成就」とあり、向かって右側面に宝暦7年(1757)2月の造立年がある。反対側には「武外豊嶋郡岩淵宿 袋村講中」とある。毎月8日に講中で集まるコミュニティだが、もとは出羽三山信仰だったようだ。

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本殿裏手には末社が並んでいるが、その中に猿田彦大神がある。猿田彦大神は庚申信仰の一種で、この塔は自然石で造られている。猿田彦大神の碑は自然石が多い。造立年は明治11年(1878)4月。下部には「村講中」とある。袋村には元禄時代に始まった庚申講中が続いており、この塔は袋村内で造立されたが、後にここに移されたものだという。

場所  北区赤羽北3丁目1-2

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