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2021年2月23日 (火)

駒込小前の庚申塔(豊島区駒込)

豊島区立駒込小学校はソメイヨシノの発祥地である染井霊園と山手線駒込駅の間にある。駒込駅前からまっすぐに染井霊園に延びる染井通りは、六義園の角で日光御成道と分かれ、染井の植木屋が建ち並ぶところに向かう江戸時代からの道である。染井通りの南西側は三重県の伊勢津藩藤堂家32万石の大名屋敷で3万坪の大屋敷であった。この染井通りに北東から染井坂を上って突き当たる手前に駒込小学校がある。

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小学校の塀の外にあるのが笠付であっただろう角柱型の庚申塔。日月に珍しい合掌の二猿が彫られ、横には蓮の花葉が大きく描かれている。造立年は寛文12年(1672)3月と江戸時代初期のもの。この時代はまだデザインが流動的だった。その為二猿であり、通常の不見、不聞、不言の三猿ではないのだろう。二猿もなかなか魅力的である。

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庚申塔の向かいには古い大きな蔵と門がある。この門は旧丹羽家腕木門といい、前述の藤堂家大名屋敷の裏門をここに移築したもの。小学校側にある蔵も旧丹羽家の住宅蔵である。丹羽家は江戸時代から明治時代まで染井を代表する植木職人で、もとは土蔵造りだったのを昭和11年に鉄筋コンクリートに建て直した。江戸から明治にかけての染井の植木職人がどれほどの財力があったかがよく分かる。

場所  豊島区駒込3丁目13-1

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