清徳寺の石仏(品川区北品川)
清徳寺は目立たない寺院だが、創建は元徳2年(1332)とかなり古い臨済宗の寺。寛永14年(1637)に東海寺の創建に際して、江戸幕府の命で周辺にあった寺院は立ち退きを強いられたが、清徳寺は沢庵和尚の宿舎だったことから移転をしなくてもいいことになった特別な寺院だった。
特に石仏が並んでいるわけではなく、禅宗の寺院らしく質素な造りである。臨済宗は数多くの宗派があるがここは鎌倉の建長寺を本山としている。この寺院できになったのが本堂に向かって右手の堂宇に祀られている石仏。
摩滅と風化が激しくて元の形はよく分からないが、品川区の資料によると、年代不詳、舟形らしい像形で、青面金剛像である可能性が高いという。気になって下の方を見てみたが三猿はない。しかし主尊の足元の造形は青面金剛っぽい。その下のふくらみも邪鬼が摩滅した跡という感じがしなくもない。しかし断定するには傷みすぎている。首の下も折れて修復した跡が残っている。
場所 品川区北品川3丁目7-22
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