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2021年3月10日 (水)

願行寺のしばり地蔵尊(品川区南品川)

願行寺は第一京浜(国道15号線)と京浜急行の間にある。境内の真ん中を京浜急行が通ったため、線路(高架)の東側が墓所、西側が境内になっている。明治37年(1904)に京浜急行が開通すると、寺の前には南馬場駅が開業する。この駅は経緯が面白い。当初は南馬場駅から目黒川をはさんだ北側に北馬場駅も開業、しかし昭和50年(1975)の高架化で下り線のみ北馬場・南馬場駅と統合。翌年、上り線も高架化されたため合わせて新馬場駅となり、ホームの端から延々と歩いて北口・南口に出る構造になってしまった。

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願行寺は室町時代末期の開山。寛正3年(1462)頃、ひとりの念仏聖(ひじり)が品川の海岸に草庵を結んで念仏を唱えていた。その後、文明年間1467~1487)末に観誉祐祟という僧がその草庵を現在地に移して創建したと伝えられる。高架の斜め下にあるのが願行寺の鐘楼で、そこにはなぜかおかしな地蔵が祀られている。

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「しばり地蔵尊」と呼ばれるこの地蔵尊は承応元年(1652)に造立された。大井村の土佐山(現在の鮫洲エリア)に下屋敷があった土佐高知藩24万石の松平土佐守山内家の奥方から代々帰依を受けた地蔵。『新編武蔵風土記』には、「里人しばり地蔵という。病を祈るもの縄にてしばれば験あり。」とあるらしい。いつの頃からか、御首をひとつそっと持ち帰り、毎日お祈りをして願が叶ったら御首をふたつにしてお返しするという風習が始まったため、後には地蔵の首が多数並んでいる。

場所  品川区南品川2丁目1-12

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