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2021年4月19日 (月)

鎧神社の庚申狛犬(新宿区北新宿)

新宿区は古い町名を残しているのだが、なぜか繁華街より西側は味気ない昭和後期の地名になっており、鎧神社の辺りも北新宿である。しかし甲州街道よりも北側、中央線までのエリアは柏木という地名が濃く残っている。その柏木村の中心的存在が鎧神社。創建は不詳ながら醍醐天皇時代(1100年前)に円照寺と共に創建されたという言い伝え。日本武尊(やまとたけるのみこと)、平将門の鎧が納められたとの伝説もある。それが鎧神社の名前の由来である。

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鎧神社の狛犬も古いもので、天保7年(1836)5月に地元の若者中が奉納したとある。しかし有名なのは鳥居の左にある天神社の脇を固める狛犬型庚申塔である。新宿区の指定有形民俗文化財になっている。デフォルメされたユーモラスな表情で、身体の描写も独特なフォームをしている。

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向かって右にあるのが阿形像で雄である。右足が修復されている。台石の手前には「庚申奉造立供養」とある。むかって左にあるのは吽形像で雌だという。造立年は享保6年1721)11月で、武州豊嶋郡柏木村講中によるものである。

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江戸ではほとんど見かけない庚申狛犬であるが、他には戸越八幡神社の狛犬が庚申講中によるものであった。しかし戸越の庚申狛犬は普通の狛犬の容姿である。あちらも品川区の指定有形文化財になっており、庚申講と神社とが複合した江戸時代のバリエーション豊かな民俗信仰の遺跡といえるだろう。

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天神社の脇にはもう一つ、気になる石仏があった。風化と摩滅が激しくて元の形も分からないほどだが、個人的な見解では馬頭観音か、聖観音像ではないかと思う。ただ何も読み取れないし、情報を探してもどこにも書かれていなかった。いったい何なのかが気になる。

場所  新宿区北新宿3丁目16-18

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