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2021年4月 3日 (土)

成願寺の石仏(中野区本町)

山手通り沿いにある成願寺(じょうがんじ)は中野長者として知られる鈴木九郎が開いた曹洞宗の寺院。創建は永享10年(1438)である。鈴木九郎はもうひとつ西新宿十二社の熊野神社が知られている。明治時代に入って神仏分離が強制された折、元々深いつながりであった成願寺と熊野神社は分離されてしまった。また成願寺には佐賀の蓮池藩の大名鍋島家の墓所がある。蓮池藩は佐賀藩の支藩だが明治の廃藩置県時にはいったん蓮池県となった時代がある。

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成願寺の山門は派手である。現代の感覚ではジブリの世界にでも入る感覚だろうか。山門脇にはちょっと豪快な地蔵座像が並んでいるが、いつのものかは分からない。山門をくぐると右にカーブして本堂へ。手水脇に三界万霊の塚があり、その中に多くの石仏が並んでいる。

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塚の周りの石仏の中に馬頭観音がある。おそらく道祖神の化粧のような色付けがあったのだろうか、かなり薄くなってはいるが朱が残っている。造立は文政8年(1825)8月。施主川村松蔵とある。保存状態の良い馬頭観音で、彫りも素晴らしいが出所が分からない。

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墓所に入ると奥の方にひときわ背の高い地蔵が見える。丸彫の地蔵菩薩立像で「鍋島地蔵」と呼ばれているもの。造立年は延宝2年(1674)11月とある。区指定の文化財で「真如院殿一切妙覚童女之霊」とあり、鍋島家に所縁ある女児を供養しているという。それで鍋島地蔵と呼ばれているようだ。

場所  中野区本町2丁目26-6

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