番場口の庚申塔(板橋区徳丸)
高島平から南下して西に曲がり成増に抜ける都道446号線と、徳丸を南北に走る徳丸石川通りの交差点にある区立紅梅公園。その南東の角にあるのが「番場口の庚申塔」。角柱型で、日月、「庚申塔」の文字、台石に「講中」と大きく彫られている。造立年は文久2年(1862)9月。向かって左面に「徳丸村」、台石側面には「東 にしだい道 西 ふきあげ道」とある。
この庚申塔、もともとは西台から成増方面の台地下の崖線に沿って通っていた峡田道(はけたみち)と呼ばれる道沿いにあった。都道の坂道「番場の坂」の坂下あたりである。吹上道釣堀前だったというので現在は赤塚公園の中になる。その後区画整理によって移設を繰り返し、昭和50年(1975)10月に徳丸8丁目13番地(勾配小学校のやや西)から、現在地に平成16年(2004)6月にやってきた。
昔は紅梅公園から番場の坂の坂下の赤塚公園前あたりまでは番場という地名で呼ばれていた為、現在でも「番場口の庚申塔」という名でよばれている。江戸時代末期に造立されてから、どうしてこんなに動かされるのだろうと、もし庚申塔に言葉が喋れたら言うのかもしれない。
場所 板橋区徳丸8丁目5-1
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