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2021年5月 9日 (日)

松月堂の石仏(3) (板橋区赤塚)

前回に漏れた石仏を紹介。松月院は参道を進み最初の山門をくぐると、左手に壁面に馬頭観世音を収納した幼稚園の建物がある。山門のすぐ右手には区の天然記念物に指定された柊(ひいらぎ)の巨樹。そのまま進むと、二番目の山門(中朱雀門)があり、その先に本堂がある。中朱雀門には入らず、建物との間を左に抜けていくと、塀が切れて堂宇になっており4基の石仏が祀られている。

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左から、庚申塔、舟型地蔵菩薩、丸彫地蔵菩薩が2基の順である。どれも見た感じは江戸時代初期から中期にかけてもののように見受けられる。

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一番左にある唐破風笠付の角柱型庚申塔はかなり表面の摩滅が進んでいて文字などもほとんど読み取れない。青面金剛像は確認できるもののそれ以外は殆ど分からないくらい風化が進んでいる。おそらくは江戸時代中期のものであろう。庚申塔の隣の舟型光背型の地蔵菩薩も相当風化していて文字は全く解読不可能。まるで海水に浸かっていたかのようである。

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右から二番目の地蔵は「寺前地蔵」というらしい。供えた塩を痛む歯にこすりつけると歯痛が治ると信じられていた。塩がらみの石仏は塩による浸食風化が激しいが、この地蔵の台石、基壇も相当な風化の進行度が見られる。まるで磯の荒波に削られたようである。

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一番右にある地蔵は台石に書かれた文字が見える。造立年は元禄12年(1699)9月で、武州下赤塚村の銘がある。この地蔵はもともと地蔵塚にあったもの。この話は元塚地蔵堂の所にも書いたが、地蔵塚にあった地蔵と庚申塔は、庚申塔が松月院大堂に移設され、地蔵はここに移設されたのである。こちらが古くからの地蔵塚の地蔵で、現在元塚地蔵堂にあるのは昭和50年に再建されたもの、という訳である。

場所  板橋区赤塚8丁目4-9

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