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2021年6月18日 (金)

東玉川神社の庚申塔(世田谷区東玉川)

東玉川神社といっても場所が分からないが、位置的には東横線田園調布駅と池上線石川台駅のちょうど真ん中あたり。江戸時代この辺りは下沼部村だった。神社の北側が一段下がっているが、そこには呑川の小さな支流が環八通りあたりを源頭にして流れ下っていた。そっちから参拝すれば台地の上の神社になるのだが、北向あるいは鬼門向きになるからか、鳥居と社殿の向きは南西向きである。

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もっとも関東大震災以前の地図を見ると神社の印はさらに一区画南西にある。どうも明治末期か大正時代に移転した可能性がありそうだ。江戸時代からこの辺りにあった神社は諏訪神社だった。それが明治時代に一度廃社となったが、昭和3年に再興したというから、南西の区画の神社は諏訪神社なのかもしれない。昭和14年には渋谷区本町の氷川神社から拝殿を移築した。幡ヶ谷氷川神社である。

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神社の北側の参道の階段脇には角柱型の庚申塔が小祠と並んでいる。庚申塔の正面には「庚申供養塔」と大きく彫られ、右には「右 新田道 下沼部村5人の銘」、左には「左 品川道 等々力村5人の銘」がある。造立年は天明5年(1785)11月。新田は新田義貞を祀る新田神社のあるエリアで「にった」と読ませる。

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東玉川神社で驚いたのは社殿の向拝の天井板に描かれた見事な龍の絵である。萬遷という人物による「火焔龍神像」の水墨画である。描かれたのは弘化2年(1845)だが、今も天井から抜け出してきそうな迫力がある。寺社を廻っているとこういうあまり知られていない凄い芸術作品に出遭うことがあり、それもまた楽しみのひとつである。

場所  世田谷区東玉川1丁目32-9

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