影山の森の馬頭観音(練馬区大泉学園町)
大泉学園町4丁目に遊具のほとんどない公園がある。入口の石には「練馬区立影山の森緑地」と書かれている。訪問時はかなり鬱蒼とした感じの公園で藪蚊が飛んでいた。この辺りにはまだわずかに畑が残っていて、出来れば土の表面を残してほしいが、東京都内は税制の問題もあってそうもいかない事情があるようだ。(多くの法律はある程度金儲けにすり寄っている)
公園とはフェンスを隔てた3,4坪ほどの敷地にポツンとたっている石塔がある。戦災で折れたのか中程で繋いである。馬頭観音だが正式には題目塔と呼ぶべきかもしれない。造立は明治41年(1908)9月、正面には「南無妙法蓮華経」とあり、その下に「真一切功徳慈眼視衆生 奉勧請馬頭観世音菩薩 福界海無量是誠應頂禮」とあり、馬頭観音菩薩を勧請したものであることは間違いない。
側面には「志之 加藤健藏代」とある。影山という地名は旧小榑村の小榑影山と旧橋戸村の橋戸影山の二つの小字があった。影山と言うのは南が台地になっておりその陰になっていることから付いた地名らしい。ちなみに橋戸村には伊賀者の古い話があるが、これは江戸時代の初期に服部半蔵率いる伊賀者の領地となったことに由来するようだ。
場所 練馬区大泉学園町4丁目15
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