向山の庚申塔(練馬区向山)
西武池袋線と目白通りは現在は池袋線が高架で目白通りが平面を通っているが、2001年に鉄道高架化が出来るまでは目白通りが跨線橋で西武池袋線を越えていた。上下を入れ替えるという珍しい工事だったので、4年も掛ったらしい。鉄道は昭和初期以来、多くの轢死者を生み、交通渋滞を招いたが高架化や地下化は土地が昔の区割りに戻ることを可能にするので賛成である。向山は「こうやま」と読む。
目白通りの下り側、鉄道をくぐってしばらく行くと、跨線橋時代の側道が寄り添う区間がある。その側道の脇に屋根付きの庚申塔が祀られている。笠付角柱型の庚申塔は蓮花風の擬宝珠まできちんと付いている。造立年は宝永6年(1709)10月、富士山宝永大噴火の1年前である。
日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、主尊の右には「造立庚申供養二世安全祈所」とある。側面には、「武刕豊嶋郡上練馬向谷原村結衆 施主 男16人 女28人」と記されている。江戸時代は千川上水以北は上練馬村だったが、向谷原村というのは石神井川の左岸が谷原であるから、その向かいということだろうか。
場所 練馬区向山1丁目3-9
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