環八側道の庚申塔(練馬区錦)
環状八号線が国道254号川越街道と交差する練馬北町陸橋の近く、交差点から言うと南東側の区画の路傍に一基の大きな角柱型の庚申塔が立っている。高さが164㎝もある大きなもの。現在この角地にはお好み焼き屋さんがあるが、コロナ禍でどこまで堪えられるか心配である。
造立は文政4年(1821)4月。正面に大きく「庚申塔」と彫られ、右面には「右 ふじ大山道」、左面には年紀と「武刕豊嶋郡下練馬驛上宿 庚申待講中」と書かれている。旧川越街道から棚橋で田柄川を渡り、南西に延びていたこの旧道はかつての富士道(大山道)で、埼玉や板橋から大山詣で富士講詣でをするのに往来していた道である。
説明板には、『ふじ大山道は、大山街道、富士街道、道者街道とも呼ばれている。阿夫利山とも言われた大山へ、また大山から富士山への道者たちが通った道である。この街道は北町一丁目で旧川越街道から分かれて、石神井、田無を経て神奈川県伊勢原市に達していた。練馬の中央部をほぼ東から南西に横断し、区内では約8㎞に及ぶ。旧川越街道との分岐点には「従是大山道」と刻んだ道標が建てられた。』とある。
場所 練馬区錦2丁目23-14
| 固定リンク
コメント