民家の塀の地蔵(練馬区平和台)
練馬区平和台の同心円道路は厳密には4つある。外側から環八通りの円周、次が平和台三丁目交差点の円周、そして三つ目がもっともきれいな同心円道路になっている平和台一丁目交差点である。この交差点の一番内側の円周路の北の端に塀の一角に堂宇を作った民家がある。
この地域の道路は幹線道路が東西南北に対して45度傾いている。それとは無関係に昔からの旧道が走っているが、その中に割って入るように住宅開発のための生活道路が作られている。一説によると、旧道にたいして東京環状を意図して環八と放射道路が作られたが、一帯の不動産開発をするにあたり南向きの戸建として売り出したい開発業者が道路を東西南北にしようとしたらしい。それで旧道と幹線と生活道路がちぐはぐなせめぎ合いをする地形になってしまったようだ。
地蔵は新しいもので、昭和31年(1956)2月の造立と裏に書かれている。施主は篠原六郎とあるのでこのお宅の先代だろうか。もともとここは砂利の駐車場だった。しかし2017年頃にこの敷地にアパートが建てられた。それでも駐車場の一角にあった堂宇からこの塀の凹みに居を移して地蔵尊が祀られたのである。
場所 練馬区平和台1丁目22-6
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