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2021年8月23日 (月)

多宝院の石仏(台東区谷中)

谷中墓地の西を走る都道452号線は多宝院の前の100m程の区間のみとても広い道路になっているが、都市計画道路ではない不思議な道である。この452号線は神田明神下から上野、上野桜木を経てここを通り、団子坂から白山までの都道。この場所、大正時代には茶屋町という民家の密集したエリアだったが、関東大震災後には現在の広々とした道幅になっている。何か理由があるのは明らかだがそれが何かは分からない。

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多宝院は真言宗の寺院で、正式名は宝塔山多宝院龍門寺。創建は慶長16年(1611)で場所は神田北寺町、現在の地下鉄岩本町駅の辺りである。その後慶安元年(1648)に現在地に移転してきた。本堂はさほど大きくないが花頭窓(火灯窓)が良い。花頭窓は鎌倉時代に始まり、室町から安土桃山時代に広まった様式で銀閣寺が有名。

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山門を入るとすぐに六地蔵があり、その脇に大きな丸彫の地蔵立像が立つ。尊顔がかなり傷んでいるし、胴は複数個所で折れて補修されている。背中側に文字があるが読み取れない。おそらくは江戸時代の造立と思われる。

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本堂に近づくと植込みの脇にあまり見ない雰囲気の駒型庚申塔が立っている。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、造立年は不詳。石材は花崗岩で、おそらくは明治時代から大正時代のものではないかと思われる。左面には「長島英建之」と書かれている。花崗岩の庚申塔で明治以前のものは多分見たことがない。

場所  台東区谷中6丁目2-35

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