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2021年8月17日 (火)

経王寺の庚申塔(荒川区西日暮里)

日暮里駅から谷中の夕焼けだんだんに向かう御殿坂が諏訪台通りと交差する角にあるのが経王寺。日蓮宗の寺院で、明暦元年(1655)に当時の新堀村の豪農であった冠勝平勝平が日慶という僧侶の為に寺地を寄進し、堂宇を建てたのが創建とされる。経王寺の山門には銃弾による穴が開いており、これは慶応4年(1868)の上野戦争の時に敗走した彰義隊士を寺がかくまった為、新政府軍による攻撃を受けた痕跡である。

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山門をくぐると墓所を左に見て正面に本堂があるが、この左の墓所の中に先述の冠家の墓がある。広さは12畳ほどもあるだろうか、その隅に薄めの角柱型の庚申塔が立っている。青面金剛像の左手とそれを対の左側にあるのが日月かどうかは不明。主尊の下には珍しい仰向けの邪鬼があり、邪鬼(荒川区の資料には餓鬼とある)の下の楕円形の洞窟の入口のような像形の中にはかつて三猿か鶏が描かれていたのではないかと思わせる。

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右手に捉えているのはオオサンショウウオのような龍か大蛇で、尾が伸びているので長い魔物と思われる。左手にはショケラもぶら下げている。一般的な庚申塔の図柄とは細部がかなり異なるのはこれが冠家のものだからだろうか。造立年等は不詳。冠家についてちょっと調べてみたが詳しいことは分からなかった。

場所  荒川区西日暮里3丁目2-6

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