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2021年8月21日 (土)

観音寺の石仏(台東区谷中)

谷中にある観音寺は寺よりも南側の路地に延びる観音寺築地塀(ついじべい)が有名である。築地塀は土塀の一種で単純に「築地(ついじ)」と呼ぶこともある。石垣を台座にして木の柱を立て、柱を中心に木枠を組んで、練土をを塗り固めた土塀だが、のちに練土の間に瓦を入れて耐水性と強度を上げるようになった。観音寺の築地塀は本当に美しいと思う。

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築地塀は特に雨の降る日、少し濡れたくらいが一番好きである。ただこの築地塀側は寺の入口ではなく、山門は東側にある。山門前の説明板を読むと、赤穂浪士ゆかりの寺と書かれている。築地塀は何度となく眺めに訪れたけれど赤穂浪士は寺の山門で初めて知った。

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こじんまりとした山門で、くぐるとすぐに本堂にあたる。観音寺はもともと長福寺といい、享保元年(1716)に観音寺に改名している。赤穂浪士には四十七士がいるが、その中で近松勘六行重と奥田貞右衛門という二人が兄弟で、その兄と弟の間がこの寺で修業をしていた文良という僧侶だったという。その関係で観音寺ではしばしばかれらの会合が開かれたと言われる。

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本堂の右脇にあるのが赤穂浪士ゆかりの宝篋印塔で、小さい方が四十七士慰霊塔とされている。造立年は宝永4年(1707)3月で長福寺の銘がある。その後ろの木製の屋根下には六地蔵があり、宝篋印塔の山門側には大師堂があり、大正時代の線刻の六面幢があったりしてなかなか興味深いが、江戸時代の民俗という点ではいささか見るものが少なかった。

場所  台東区谷中5丁目8-28

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