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2021年8月 9日 (月)

糀谷庚申塔(練馬区早宮)

早宮という地名は昔の早淵と宮ケ谷戸の頭を取って出来た地名である。この早宮にある高稲荷神社の下の石神井川沿いに高稲荷公園があり、その敷地にひっそりと庚申塔が立っている。高稲荷神社については「高稲荷と大蛇」の伝説がある。昔、高稲荷の下の石神井川の傍に大きな沼があり大蛇が住んでいた。ある若者がこの大蛇に引き込まれてしまい、その若者が有力者の篠一族の人で、彼を弔うために祀られたのが高稲荷だという話である。

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公園の川側の遊歩道の脇にあるのだが、この庚申塔は元は桜台5丁目31-2の小林家の脇にある消防ポンプ小屋の前に立っていたもの。2014年頃にその周辺が戸建数戸の再開発になり、ここに移設された。庚申塔横の説明板にも書かれているが、元の住所が間違っている。ただし、「この庚申塔は、かつて埼玉道から現在の新桜台駅あたりで分岐して北西に延び、石神井川の大橋を渡ってふじ大山道に至る旧道の辻に所在しました」とあるが、そこには現在五差路の石仏群があり、可能性としてはその向かいだろうか。大正時代の地図には該当する場所に石塔の印がある。そうだとするとのちに小林家に移されて、近年ここに移設されたということになる。

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上部の尖った駒型の庚申塔で、陽刻されているのは青面金剛像。三猿等は見られない。造立年は元禄2年(1689)2月で、右側には「奉造立庚申待成就所」とあり、下部には8人の願主名がある。立沢姓が2人、小泉姓が2人、小林姓が2人、あとは青木と宇佐見。このうちの小林家がこれを引き継いでいたのだろうか。

場所  練馬区早宮1丁目21-5

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