浄興寺の庚申塔(江戸川区江戸川)
浄光寺は江戸川区江戸川3丁目、江戸から明治時代の上今井村にある古刹。創建は文永3年(1266)の浄土宗寺院である。日蓮が現れ、元寇が起こる前の時代。ちなみに第1回目の原稿は文永の役(1274)というからその年号と同じである。
それほど古い寺という印象がないのは幼稚園を併設しているからだろうか。境内は多くの樹木で覆われていて雰囲気は良い。山門をくぐると左手に墓所があり、その手前に無縁仏群がある。その中に1基の庚申塔があった。
比較的小さめな板状駒型の庚申塔で、青面金剛像があるが三猿も日月も見られない。造立年は宝永3年(1706)10月で、尊像の右には「奉造立當良中興龍誉源達」とある。龍誉源達とは人名だろうか。その人が何を中興したのかも分からない不思議な庚申塔である。
場所 江戸川区江戸川3丁目22-5
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