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2021年9月12日 (日)

宝蔵院の石仏(台東区清川)

台東区清川はかつての山谷地区の一画を含み、いわゆる通称ドヤ街(簡易宿泊施設)が多くあったところで、『あしたのジョー』の丹下ジムがあったという設定の泪橋がある。現在は静かな住宅街になっておりドヤ街は殆どない。宝蔵院はその清川の南の端にある真言宗の寺院で、創建年代は不詳だが浅草鳥越に創建し、明暦の大火で焼失して現在地に移転した。

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庚申塔を含む古い石仏は本堂への階段の脇に並んでいる。たまたま門が閉まっていたのでインターホンで拝観できないかお願いすると住職が快く承諾してくださった。階段脇には6基の石仏が並んでいた。

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一番本堂側(右側)は角柱型の庚申塔で、造立年は天保14年(1843)2月。上部が欠損しているものの、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が陽刻されているのが良く分かる。青面金剛像は左手にショケラをぶら下げているが、このショケラは合掌する女性の姿をしている。その隣は上部が欠損した聖観音像で元禄2年(1689)10月の建立のようだが、これは墓石。その左の舟型光背型の如意輪観音像も墓石だが、造立年は文化8年(1811)8月と刻まれている。

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その左には首の取れてしまった地蔵座像。造立年等は全く分からない。そして隣の如意輪観音像は上部が欠損し、造立年の部分が読み取れない。「正月」という部分は残っているが、江戸時代中期だろうか。一番左にあるのが上半部が折れて無くなってしまった庚申塔。江戸時代のものではあるが年代は不詳。三猿が陽刻されているが、台石にも三猿が彫られており合わせて六猿。おそらく別の庚申塔の台石を組み合わせたものだろう。

場所  台東区清川1丁目3-5

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