地蔵堂内の観音庚申塔(江戸川区東瑞江)
篠崎街道の小松川警察署東瑞江交番の隣に地蔵堂が建っている。地蔵堂の前には3基の大型の庚申塔があるが、これについては別述したい。扉は施錠されているが格子窓から中を覗き込むと中にも3基の石仏が祀られていた。
右側にあるのが江戸川区の登録有形文化財の観音庚申塔。碑面いっぱいに、34体の観音像が七段に並んで刻み込まれている珍しいもので、最上部が4体の立像、二段目が5体の座像、三段目が5体の立像、四段目が座像5体、五段目立像5体、六段目座像5体、七段目立像5体となっており、最下部には三猿がある。三猿の脇には脇侍の童子が向かい合う。左側面に「享保5年10月6日」の年紀。享保5年(1720)に秩父三十四ヶ所を拝巡した下鎌田村念仏講中35人によって造立されたもので、主尊は通常一体のみだが、これは極めて珍しい像容。
中央は舟型光背型の地蔵菩薩立像。尊像の左側に年紀があるのだが花で読めなかった。左にある舟型光背型の如意輪観音座像は尊像の右に「奉納観世音菩薩」とあり、左側に寛保2年(1742)11月と刻まれている。
場所 江戸川区東瑞江2丁目17-12
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