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2021年9月17日 (金)

泪橋近くの馬頭観音(荒川区南千住)

『あしたのジョー』で知られる泪橋は現在は日光街道と明治通りの交差する大きな交差点である。かつてここを西から東に流れる思川という小川があり、そこに架かっていた橋が泪橋といった。泪橋と山谷地区とはおそらく無関係で、江戸時代この思川の先に小塚原刑場があり、南の鈴ヶ森と北の小塚原は磔、火焙り、獄門が行われた場所で、刑場に行くにはこの橋を渡った。罪人にとってはこの世の見納めであり、家族や身内にとっては今生の別れの場で、互いがこの橋の上で泪を流したことから付いた名前だという。

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泪橋のひとつ北の変則五差路の信号交差点を東に行くと間もなく自然石で造られた石碑が駐車場に隣接する建物の前にある。文字を見ると「馬頭観世音」と書かれている。

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調べてみたがこの馬頭観音についてはほとんど情報がない。台石には「古川、柴田、吉澤、竹内」という姓の名前が彫り込まれている。造立年も解らないので建立の由来も不明。この辺りは明治時代初期には湿地帯でほとんど人は住んでいなかったようで、明治30年(1897)に常磐炭田からの貨物を処理する駅としてできた駅が隅田川駅だったから、それ以降のものではないかと思う。

場所  荒川区南千住3丁目8-13

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コメント

橋本様
興味深いお話をありがとうございます。汐入地区は馬頭観音があるかどうかは未調査ですが、再開発規模が大きくて期待はできないように思っております。唯一確認しているのが、東京ガスの丁字路にあるブロック造の堂宇にある石仏石塔ですが、数基は文字も読めないくらいの破損摩滅状態でしたから、その中にある可能性もあるかもしれませんね。ただこの馬頭観音がお話の馬頭観音の可能性の方が高いかもしれません。今後ともよろしくお願いいたします

投稿: ぼのぼのぶろぐ管理人 | 2022年3月18日 (金) 17時23分

追伸:
もしも鐘紡、ニチボウの工場周辺に馬頭観音がなければこれがそうでしょうか?。もし、その名前が工場の人なら当然地元にはいないでしょう。

投稿: 橋本万之助 | 2022年3月18日 (金) 12時30分

昔、父親(故人)に聞いた話ですが、汐入の鐘紡か日本紡績の工場からの馬車が、飛び出した子供を除けようとして転倒、子供は無傷でしたが馬は死亡しました。工場や近隣の人がそれを悼んで馬頭観音の碑を建てたそうです。
浅草に場外馬券売り場がありますが、その馬頭観音にお願いしてから馬券を買うと当たるという話もあります。
この馬頭観音がこの話の馬頭観音かはわかりません。

投稿: 橋本万之助 | 2022年3月18日 (金) 12時23分

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