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2021年10月 9日 (土)

延命寺の石仏(2)(板橋区中台)

延命寺の墓所に向かう道の谷側にはさらに沢山の石仏が並んでいる。地形的には蓮根川の支流の沢は延命寺の東側の小流と南側の小流を合わせて東流しており、この出合を見下ろす位置になるので、石仏の参道から見ると墓地は数m高く、道から本堂への参道は数m低い。なかなか面白いつくりである。

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本堂から上ると一番手前にあるのが延宝3年(1675)10月の舟型光背型の地蔵菩薩。「奉造立地蔵菩薩念仏講供養  結衆14人」とある。隣りの大きな笠付角柱型の石仏は供養塔のようだ。肝心の文字は剥離して読めないが、おそらくこれも念仏供養関連のもの。下部に武列中臺村とある。その右の丸彫の地蔵菩薩像は寛文3年(1663)10月の造立で台石には「奉建立地蔵尊為二世安楽也  願主 飯田氏」とある。飯田姓は延命寺の石仏には多くみられるので、当時の名家だろう。

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その先には珍しい形の3地蔵2基の六地蔵菩薩がある。造立年は天保2年(1831)2月、この願主も飯田氏である。右脇にあるゼニゴケがびっしりとついた石塔は角柱型の馬頭観世音菩薩で、造立年は天保14年81843)3月。右側面には「西 練馬ふじ大山道」、左側面は「岩渕川口道」、裏面は「南 板橋道」とあり道標を兼ねている。

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その次は六地蔵なのに七地蔵ある六地蔵。中央の地蔵は台石の文字も読めず不詳だが、その他の地蔵は右から、顧天賀地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、左半分は右から、金剛幢地蔵、放光主地蔵、金剛願地蔵と書かれている。

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六地蔵の先には3基の庚申塔が並ぶ。左は笠付角柱型で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄。正面には「奉造立青面金剛二世安楽諸願成就所」「武刕豊嶋郡中臺村」とある。側面には蓮華が陽刻される。中央の駒型庚申塔は、享保20年(1735)2月の造立。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、尊像脇に「ねりまへ十八丁 これより左へ」とあり、台石には「中台村 かふ中 十五人」とある。右の駒型庚申塔は、宝暦3年(1753)12月の造立で、日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿のデザイン。「中臺村講中」とあり、右面には「此方 ねっぱミち」、左面には「此方 富士道」とある。ねっぱ道とは何だろうか。願主名は久保家と飯田家の名前が並んでいる。

場所  板橋区中台3丁目22-8

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