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2021年10月12日 (火)

善長寺の石仏(板橋区西台)

首都高速5号池袋線の南側は西台の台地に向かって標高を上げていく地形で、新道の坂とりげつ坂が平行して上っていく。善長寺はとりげつ坂の坂下にある。善長寺は曹洞宗の寺院で延宝年間(1673~1680)に創建されたとされるが、もっと前からあったという説もある。平屋の落ち着いた寺院である。

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山門を入ると正面に本堂があり、その左側に石仏が並んでいる。一番手前にあるのは六地蔵。どうやら寄せ集めっぽく、造立年が様々。右端は墓石らしく明和4年(1767)~安永5年(1776)の命日が刻まれているが、二番目は「田端講中 奉建立地蔵大菩薩」とあり、堀下郷の念仏講中によるもの。田端というの現在の大東文化大学あたりの小字。堀下郷はその東隣りの小字で西台中学校辺りの古い地名。

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三番目は再び墓石で安永4~5年頃。四番目は講中の地蔵らしく造立年は安永5年(1776)11月で「武刕豊嶋郡西臺村堀下郷」の銘がある。左から2番目は「田端念仏講中」とあり、左端はどうやら墓石。明和5年(1768)の年紀と堀下の地名がある。十数年のスパンの中には納まっているが、タイプが似ているので石工は同じかもしれない。

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その先にあるのは角柱型の地蔵菩薩坐像で、宝暦2年(1752)のもの。「東 戸田わたし道、南 祢りま道、北 徳丸吹あげ道」と道標が刻まれている。中春彼岸日とあるので旧暦では2月。その左は隅丸角柱型の庚申塔。造立年は不明。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が彫られているがかなり摩滅が進んでいる。側面には「西 ねりま道、東 江戸道」と道標が刻まれている。

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右は丸彫の聖観音菩薩像。ただ何も文字がなく造立年もわからない。左の丸彫の地蔵菩薩像は宝永7年(1710)2月の造立。武州豊嶋郡西臺堀下村 講中▢▢とある。台石には文字がびっしりとあるが意味は不明。

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その先にあるのは笠付角柱型の供養塔。造立年は元禄12年(1699)とあるが何の供養塔なのかは文字が摩滅していてよく分からない。左側は駒型の庚申塔。造立年は正徳6年(1716)1月。「奉造立庚申供養塔二世安楽処」「武州豊嶋郡西臺郷堀下村」と刻まれている。日月、青面金剛像、三猿の比較的シンプルな図柄である。


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一番奥にあるのは丸彫の地蔵菩薩坐像で、造立は弘化3年(1846)仲春とあるので2月。武州豊嶋郡西台邑善長禅寺とある。じっくり文字を読もうとしたら藪蚊の大群が押し寄せてきたので、細かくは読み取れなかった。

場所  板橋区西台2丁目18-1

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