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2021年10月13日 (水)

蓮根氷川神社の石仏(板橋区蓮根)

蓮根にある氷川神社は慶長年間(1596~1615)の創建で、当初蓮沼村前沼にあった丸池の沼畔に鎮座していた。現在の志村橋あたりというから、国道17号線(昔の中山道)が新河岸川を渡る橋の辺り。明治時代以前は新河岸川はイコール隅田川&荒川で、蓮根辺りでは流程が蛇行しており洪水の度に流れを変えていた。江戸時代の切絵図を見ると、中山道沿いに氷川社がある。当時はそこに新河岸川はなく、浮間舟渡のほうに湾曲していた。

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明治になってから、1900年に当時の上蓮沼村と根葉村が合併して蓮根となるとその新しい村の鎮守になったが、大正13年(1924)の荒川改修工事で新河岸川も新たに開鑿されて、従来の場所が川になったので現在地に移転してきたという経緯らしい。 この鳥居は寛政4年(1792)2月の建立とあるので、従来の場所から移設されたものだろう。「東叡山御領武州豊嶋郡 蓮沼村 根原 根葉村」と刻まれている。

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境内には大きな富士塚があると思って祠をみると富士塚ではなく御嶽塚であった。御嶽塚はこの辺りで昔盛んだった奥多摩の御嶽神社を模している。「おんたけ」ではなく「みたけ」と読む。この築山の上り口に岩をくり抜いたような不動明王像がある。岩の脇に黒御影石の説明板のようなものがあり、明治24年(1891)4月の造立とある。「先達 内田保太郎、志村 大野房次郎」とありその子孫が昭和32年に補修をした記録になっている。すぐ後ろにある祠は正徳2年(1712)11月の年紀があるので、江戸時代から綿々と御岳信仰のシンボルとして祀られて来たのだろう。

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神社の鳥居の前の志村坂下通りにいったん戻り、境内の角を見ると小堂が立つ一画がある。この小堂には駒型の不動明王像が納められている。上部には日月が刻され、「武刕豊嶋郡東叡山御領」とある。造立年は宝暦8年(1758)11月である。ちょっと普通の不動明王とは異なる塔様で最初は庚申塔かと思った。

場所  板橋区蓮根2丁目6-1

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