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2021年10月11日 (月)

蓮華寺の石仏(板橋区蓮根)

蓮根の蓮華寺は首都高速道路5号池袋線の真下にある真言宗の寺院。創建年は不詳で、最初は荒川河畔にあったが、度重なる荒川の氾濫によって江戸時代中期に現在地に移転したと言われる。当時の地名は武州豊嶋郡志村庄蓮根村といった。蓮根の地名は、明治33年(1900)に大字上蓮沼と根葉(ねっぱ)が合併し、一字ずつを取って蓮根としたもの。

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本堂の左に入ると墓所の一段下に石仏が並んでいる。一番手前にあるのが写真の駒型庚申塔で造立年は延享2年(1745)12月。日月、青面金剛像、三猿の図柄で、「武刕豊嶋郡根葉邑」と刻まれている。

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その右隣りは庚申六地蔵のうちの3体で、どれも造立年は明和2年(1765)11月と思われる。左端の地蔵菩薩の横には「一切精霊三界満霊村中念佛講」「庚申講中 四人、七人志」とある。中央の地蔵菩薩の脇には「庚申講中 十五人」とあり、右端の地蔵菩薩の脇の文字は欠損していて読み取れないが下部に「精霊」の文字が見て取れる。

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2基の丸彫地蔵を飛ばした奥には残りの3体が並んでいる。左端の地蔵尊の脇には「庚申講中十五人」とあり、中央の地蔵には「為先祖代々精霊菩提」「施主 川口宇衛門  中村勘七」と書かれていてこれは庚申かどうか不明。右端は、「庚申講中十八人」と彫られている。

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左の六地蔵片割れの脇にある背の高い丸彫地蔵立像は正徳4年(1715)2月の造立。 「敷石衆十人」とあるので敷石を奉納した記念だろうか。台石正面には「寒佛衆九人 念仏講中 奉加村中」とあるので、村の念仏講中が寒念仏を唱えて敷石を奉納までしたその記念に建立したと思われる。

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右側の丸彫地蔵菩薩立像は年代は分からない。延命地蔵と呼ばれているようだが、台石にはうっすらと文字が残っているが解読はできなかった。

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右側の六地蔵の3体の横には大きな笠付角柱型の庚申塔が立っている。造立年は延宝2年(1674)2月。庚申塔には青面金剛像と三猿だけのシンプルな図柄で、「奉納庚申供養成就所也 同行廿七人」「武刕豊嶋郡根葉邑本願集」とある。本願集の「集」は「衆」か「修」の誤字だろう。

場所  板橋区蓮根1丁目10-15

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